逆光に強い組み合わせ【ニコンF6+ZF28mmF2、ZF35mmF2】

まずレンズから

 まずレンズからです。カールツァイス銘のレンズ(設計はカールツァイス、製造はコシナ)が、ニコンFマウント用レンズとして35mmが2006年12月に、28mmが2007年10月にそれぞれ発売されました。ニコンでカールツァイスが使えるということで画期的な出来事でした。この2本、発売直後は高価でしたが、次第に中古が市場に出回るようになり求め易くなってきましたので、発売後5年程経過したところでこの2本を中古で購入しました。

 最初はF3で使用したのですが、使用してすぐに逆光に対して極めて良好な結果となることに気づきました。もともと、カメラで逆光はタブーであるという文化で育ちました。カメラの諸先輩から、一眼レフ以前の距離連動式フォーカルプレーンカメラ(ライカ!)などは画面に太陽を入れるとゴム引きのシャッター幕に太陽を結像してしまいピンホールが出来るので絶対にしないように、などとのアドバイスをもらい、無意識のうちにカメラを太陽に向ける事を避けるようになっていました。もちろん現在の一眼レフカメラではミラーがあるために上記のようなピンホールの心配はありませんが、ミラーアップして長時間露光する際には留意が必要です。

 また、日常使用しているニコンのレンズにしても、太陽を画面に入れて撮影すると盛大にゴーストが発生します。それが当たり前だと思っていたところ、上記2本のレンズを使用してみて、太陽を画面に入れても破綻しない、大してゴーストが発生しない、ということに気づき、時代が変わったのだと思いました。

究極のフィルムカメラ
ニコンF6

 2020年11月、ニコンはF6の販売を終了し、これをもってニコンフィルム一眼レフカメラの長い歴史の幕が閉じられました。感慨深いものがあります。

 ニコンの一眼レフは、代々内面反射の処理が工夫されてきました。最後の機種のF6は、フィルムカメラとしては最良のものということになります。私は、このF6を中古(新品はかなり高価でした)で購入して現在も使用しています。

両者を組み合わせて
使っています

 上記のように、逆光耐性のよいZFレンズと内面反射処理が十分に施されたF6を組み合わせれば、フィルムカメラとしてはさぞや逆光に強い組み合わせになるだろう、と容易に想像されます。実際にやってみて期待は裏切られませんでした。オンラインストアに掲載しました霞ヶ浦の「二つの太陽」及び三浦海岸の「視差」はこの組み合わせで撮影しました。

言い訳を一つ

 ここでは、ツァイスのZFレンズを逆光に強いということでご紹介しましたが、今となってはもっともっと耐光性の高いコーティングを施したレンズが沢山販売されています。撮影者にとって大変幸福な状態となっています。

2023年8月 記