中心的存在【ハッセルブラード500C/M+プラナーC80mmF2.8】

今でも中心的存在

 私の撮影の最も中心的な位置にあります。代表的なフィルム中判カメラで、購入(もちろん中古)の際の選定、手探り状態の習熟過程、その後のメンテナンスなどにかなり手間がかかり、思い入れの強い組み合わせです。

その構造

 このカメラ、中判(幅6cmのブローニーフィルムを使用)カメラとしてかつてプロが使用する代表的なカメラでした。電子制御ではなく完全な機械式カメラで、TTL自動測光などもありません。完全なマニュアル仕様で、シャッター速度と絞りを撮影のたびに設定します。また、もちろんオートフォーカスでもありませんので手動によるピント合わせが必要です。至って不便きわまりない代物なのですが、便利機能がない分、中判カメラとしては割と小型で頑丈、さらに故障が少ない点が長所です。

スクエアフォーマット

 また、このカメラの特徴として、撮影した画面が正方形(スクエア)である点です。現在普通に使用されているデジタル一眼は3:2の横長(又は縦長)が一般的です。横長に慣れた目で使うと最初は少し違和感がありますが、慣れると縦・横を迷わない点、横の広がりと奥行きを同時に満足させる点、などの長所もあります。もちろん最初から横長(又は縦長)にトリミングすることを前提に撮影しても構いません。

これからのこと

 新型コロナ感染が顕著化した時期から撮影には一切出かけていません。すでに3年が過ぎ4年目に入っています。そうこうしている内に、今年(2023年)の5月には、コロナは5類感染症に移行されインフルエンザ並みの取り扱いとなりました。そろそろ、撮影を開始しようと思っています。
 開始するとなれば、まずこの組み合わせからです。風景写真は高画素デジタル全盛の世の中になりましたが、フィルムカメラでも中判の場合はちゃんと撮ればまだまだ引けを取りません。中判フィルムカメラの特徴(解像感+粒状感)を生かした写真づくりをして行きたいと思っています。

2023年8月 記